神戸検疫所に勤めていた方の作という。「検疫百年の歌」と題した詩が四十年前に刊行された国の検疫制度の「百年史」に寄せられていた。<悪疫四面に流行し/我が国民を震駭(しんがい)す>などと始まり、明治から昭和にかけての感染症との攻防を振り返る。三十五番まである大作だ
▼コレラやペストなどを封じた道のりなどが誇らしく語られる一方で、<今百年を数え来て/一大転機を迎えあり>と、大量かつ高速で人が行き来する時代の訪れを懸念を込めて指摘し、<検疫の難(なん)いやませり>と言っている
▼いや増す検疫の困難が、ここにきて現実になってしまったようである。感染経路不明という新型コロナウイルスによる肺炎が首都圏などで相次いで報告された。いたましいことに、神奈川県では高齢の女性が亡くなってしまった
▼電球を覆った手の間から光が漏れ出すように、厳しくなっていたはずの検疫や監視をすり抜けて、ウイルスは国内に入っていたのか。無症状の人からも、他の人に感染するとされるこのウイルスの性質は、やはり相当にやっかいである
▼経路不明の感染は続いて報告されるおそれがある。どれほど広がっているのか判然としない不安も浮上しているようだ
▼正しく恐れるには、正しい情報がいっそう求められよう。手洗いなどの対策も重要になる。困難の度合いがまた一段増したと認識する時のようだ。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)
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結局出来得ることが 手洗い うがい 人混みを避ける
しかないんですから民放ワイドショーが不安を煽ってるだけ
なんじゃないかと。
by 匪石 (2020-02-15 22:16)
匪石さん
通学、通勤で満員電車使う方々は気が気でないですね。
アメリカのインフルエンザの猛威の方が深刻ですもんね。
by tsun (2020-02-16 13:36)
知らないだけで結構な人がかかっているのかも?
はやく収束してほしい。
by nikki (2020-02-16 22:10)
nikkiさん
そんな感じではないかな、とおしゃってましたね。
暖かくなっていったんは終息し、寒くなったらまた発生するんでしょう。それまでには治療薬も開発されている?
by tsun (2020-02-17 12:00)