織田作之助の短編小説「螢」に奇妙な詐欺の手口がある。男が旅館などにやって来て「中身は絶対に見るな」とくぎを刺した上で風呂敷包みを預けるのだそうだ
▼数日後、受け取りにやって来るが、「中を見たな」と騒ぎだす。包みを解くとあら不思議、中にあった人形が口を開き「見たな」。男が言うには、さる大名に贈る品だったが、汚れた目で見られてはそれもできぬ。どうしてくれると金を要求する
▼「見た人形」という。人形がしゃべるのはからくり仕掛けと腹話術。今、引っ掛かる人はいないだろうが、時代によっていろいろな手口がある
▼詐欺のはやり廃りでいえば、今はこんな傾向にある。ひところ、世間を悩ませた「おれおれ詐欺」の被害額は減ったものの、今度は、警察官や銀行員のふりをしてキャッシュカードを盗み取る「詐欺盗」の被害が急増しているそうだ
▼まず偽の警察官が「キャッシュカードが不正使用されている」と電話をかけてくる。その後、銀行員が来て、紙に暗証番号を書かせ、キャッシュカードとともに封筒に入れて「封印」し、被害者に渡すのだが、実はすり替えられていてカードを奪われ、暗証番号も知られてしまう
▼この詐欺も早く廃れさせたい。銀行は暗証番号を聞かぬものと肝に銘じ、番号をゆめゆめ書いてはならぬ。万が一にも妙な封筒があれば、中をよく見ていただきたい。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)
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以前うちにも詐欺まがいの電話来たらしいんですよね。
カミさんが対応したのですが、カミさん曰く「遊んでやった」とのこと(笑)。
電話番号憶えられたら厄介だからやめとけとは言っておいたんですが、いまのところ、それ以降は一度も電話来ていません(笑)。
なんて言って遊んであげたのか聞いても教えてくれませんでしたが…。
やるな、うちの嫁(爆)。
by ぼの (2020-02-25 01:10)
ぼのさん
奥様、なかなかやりますね(笑)
私もオレオレが掛かってきたら、なにか名前を言って騙されているフリをしてみたいといつも思ってます。
でも、やりすぎて恨みを買ってもなんですね。
by tsun (2020-02-25 22:02)
在宅していると不審電話は多いですね。
電話帳記載していないのに、シロアリ駆除を進める電話あり
昔シロアリ駆除した業者から、資料が流れているようです。
by クッキー (2020-02-27 11:17)
クッキーさん
メールアドレスもそうですが、漏れているんじゃなくて売られているんですね。
固定電話に掛かってくる電話要件は、ほとんどが必要なないものばかりです。
by tsun (2020-02-27 13:40)