富山の立山連峰の壮観を皇太子の時代の昭和天皇は詠んでいる。<立山の空に聳(そび)ゆるををしさにならへとぞ思ふみよのすがたも>。歌は後に節が付けられて、主に戦前、富山の人々に愛唱されたという
▼戦後につくられ親しまれた「富山県民の歌」も<仰ぎ見る立山連峰/朝空に輝くところ/躍進の理想かざして…>と始まる。神々しく雄大にして、厳しさもたたえる山々の姿はこの土地の象徴であり、訪れた人に格別の印象を残してきた
▼しこ名に「山」の字がある力士の大関昇進はおよそ二十年ぶりのようだ。富山市出身の大関朝乃山が昨日誕生した。今、貴重に思える明るい話題である。地元もわいている
▼郷土から「山」の字をもらったしこ名だけでなく「人間山脈」の愛称も持つ。なにより、取り口に山を思わせる安定感がある。そびえるような一八八センチ、一七七キロの体格を利した、本格派にして重みのある四つ相撲は、無観客だった春場所も光った
▼「一生懸命努力します」。真っすぐな人柄を物語るような口上だ。本名は石橋広暉(ひろき)。朝乃山英樹で相撲を取るのは、富山商高の監督だった浦山英樹さんへの思いからという。優勝も大関昇進も見ずになくなっている
▼郷土を強く感じさせる力士だろう。富山湾のブリの絵柄の化粧まわしも贈られている。さらに仰ぎ見られる存在へ。もうひとつ上を狙える出世魚のようだ。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)
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東京の若者がコロナウィルスを甘く見ているみたい。
テレビ朝日系で大相撲ダイジェスト放送してましたね。
昔の新聞を見ると、日本テレビやTBSも大相撲を放送してたようです。
by nikki (2020-03-26 23:00)
バスの化粧廻しは目立ちますね。
昔、玄武という力士が、天才バカボンの化粧廻しをして以来のインパクトです
by いっぷく (2020-03-27 17:02)
nikkiさん
人生の中で、三回ほど相撲にハマっている時がありました。
今はほとんど観ることはありません。
by tsun (2020-03-27 17:54)
いっぷくさん
赤塚不二夫との接点はなんだったのか気になりますね。
ただ単に、赤塚が玄武のファンだった?
by tsun (2020-03-27 17:59)
新型コロナウィルスの感染爆発は、世界中に急拡大中で、収束の気配はありません。
日本は国内の感染爆発が目前の状態にあるにもかかわらず、医療資源の確保や、収容施設の確保の準備が進んでおらず、いずれヨーロッパ諸国並みの修羅場に遭遇するのでないかと心配しています。
by ロートレー (2020-03-27 17:59)
ロートレーさん
今日、感染者が初の100人越えらしいですね。
これが、200人、300人とならないと良いのですが。
イタリア、スペインの医療現場、酷過ぎですよね。
by tsun (2020-03-27 21:40)