令和二年三月三十日 新型コロナウイルス流行が終息した時

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「あいつ今何してる?」なんていつも観てないんだけど、先週たまたま観たのが志村けんさんだった。
新型コロナで治療しているニュースがあった後でしたが、まさかこんなことになろうとは。
以前も肺炎を患ったとの話。
高齢の方や基礎疾患の病歴がある方には、やはり怖い新型コロナです。
国民一人一人が「移さない・移らない」気持ちを持って、この国難とも言える非常事態を乗り越えないといけません。

「近々死ぬと分かればこんなにやさしくなれるのに。不思議だもな、人間て……」。井上ひさしさんの戯曲『泣き虫なまいき石川啄木』にこんなせりふがある

▼場面は一九一二（明治四十五）年。啄木の病は既に重く、妻の節子も結核を患っている。啄木の母カツは節子につらく当たってきたが、節子の病の重さを知って、やさしくなる。それを見た啄木のつぶやきである

▼新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受けて、米ニューヨークの国連本部で四月二十七日から開催予定だった核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議の延期が決定した。感染リスクを思えば、やむを得ないとはいえ、あのせりふが浮かび、今こそ話し合いの季節ではなかったかとも思う

▼核をめぐる最近の状況は深刻である。米、ロシアの中距離核戦力（ＩＮＦ）全廃条約は両国の対立で昨年失効。新戦略兵器削減条約（新ＳＴＡＲＴ）も来年で期限切れとなるが、延長の見通しは悪い。再検討会議で「核なき世界」への勢いを取り戻したいところだった

▼深刻な新型コロナだが、見方を変えれば人類全体を結束させる材料になり得るだろう。感染拡大を前にかくもか弱き人の命。それを思えば、核をめぐるいさかいがむなしく、愚かに見えてくるだろう

▼延期は一年程度か。新型コロナに肝を冷やした人類が核問題で互いに「やさしくなれる」ことを期待する。
中日新聞：中日春秋（朝刊コラム）

この新型コロナウイルス流行が終息した時に、世界はどう変わっているのでしょう。
大きくいい方へ変わっているかもしれないし、悪い方へ変わっているかもしれない。
ホント、全世界の人々が心に余裕を持ち「やさしくなれる」ことを期待したい。

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タグ：新型コロナ

コメント 6

いいほうに変わっていることを願うばかり。
by nikki (2020-03-30 22:52) 

nikkiさん
生活や仕事の仕方とか、なにか劇的に変わるとこはありそうですね。
by tsun (2020-03-31 09:56) 

「あいつ今何してる?」全く見ないのに、この前はたまたま見ました。何が起きるかわかりません、他人事じゃないですね。
by mayu (2020-03-31 12:07) 

「やさしくなれる」どうやったら優しくなれるんでしょうか。まずは自分に優しくしたいですっ
(^^♪
けんちゃんはもう居ないのですねっ
残念だわっ最近は志村どうぶつ園たまに観る程度だったよっド・ド・ドリフの～♪～は良く観てたよっ
８時だよ～　っは　荒井さんからメンバー変わる前から観てたけどさぁ
教育に悪いとか色々批判されていたのに
亡くなると良い人になるんだなぁ
( 一一)
園長はもういないんだねっ
遺体との面会も看取りも出来なかったと
なんとも淋しい最後。人事でないと
感じた筈だよねっ若者達　そう思いたいですっ




by みうさぎ (2020-03-31 15:24) 

mayuさん
新型コロナに感染したとのニュースの後だったので、観てしまったのはありますね。
私も現在は、危機感もって過ごしています。
by tsun (2020-04-01 12:15) 

みうさぎさん
ド・ド・ドリフの～♪　は、とくに70年代は家族全員で観てましたよね。
しかし、お兄さんの話を聞いていると面会できないんですね。しかも、死に顔も見られず遺骨だけ帰ってくるなんて…。
by tsun (2020-04-01 12:23)