山積みの本の中からなにげなく手にした詩集の一編に引き込まれた。詩人森三紗(みさ)さんの『生命の輝くとき I戴帽式に参列して』という。<学び苦しみ耐え努めてきた過去が…今日のろうそくとなり/また明日を照らす…私たちの不幸を なぐさめ励(はげま)す/愛の光/奉仕の光>。看護の道を志す若者らが実践で学ぶ前に臨む戴帽式をうたう
▼厳しい世界を思いつつ使命に意欲を燃やす若い心が表れていよう。そんな初志の光がいま医療機関でどれほど人を照らしているか。そう思わされて胸が熱くなった
▼詩を収めるのは数年前発行の『少年少女に希望を届ける詩集』。出版社のコールサック社が、休校となった子どものためにと関係機関などに贈ると先月表明した。それで少し前から机上に積んであった詩集だった
▼岩波文庫巻末で、創業者の岩波茂雄が文庫の使命を述べる「読書子に寄す」には<真理は万人によって求められることを自ら欲し…>とある。いま味わいたい詩情や読書の喜びも、出合うのを待っているのかもしれない
▼昨日から、「こどもの読書週間」という。大人も同様であるが、本を読む環境がある今回は特別だろう。本から得たい詩情がある。生命や世の中について得たい感慨や知識も
▼図書館が軒並み閉じているのが残念でならない。が、いま読まれるべき本は積まれた山の中で待っているものかもしれない。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)
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貸し出ししっぱなしで、返すだけでもできればいいのに。
by nikki (2020-04-25 00:52)
我が家の娘も全くと言っていいほど読みませんね。
それでも先日次女が新学期の課題として読書感想文提出しないといけないので、
何か良い本はないのか?と問われ宮下奈都の小説「ふたつのしるし」を勧めました。
読み終わって面白かった♪とは言いますが、
続けて他の小説も!ってところまではいかぬようで、
すぐにまたゲームかスマホ触ってます(苦笑)
by えりっしお (2020-04-25 07:29)
nikkiさん
ひょっとしたら、夜間返却用の場所は使えるかもしれません。
HPで調べましたが、なにも書いてないような感じでしたが…。
by tsun (2020-04-25 18:20)
えりっしおさん
ちゃんと読むだけ、全然いいですよ。
うちなんて、課題本の感想文は、ネットで見つけて書いてますからね(;´Д`)
読むことさえしませんよ。
なにか好きな本が見つかると、そこから嵌るんですけどね。
by tsun (2020-04-25 18:25)
おはようございます。
積ん読だった本を見始めました。(*´∀`*)
by U3 (2020-05-03 11:10)
U3さん
私は読めませんでした。でもなにもやっていない…。
by tsun (2020-05-06 00:11)
図書館の本返却日が、どんどん伸びてますね
借りている本、何度も読み返してます。
by クッキー (2020-05-10 08:47)
クッキーさん
あまりにも気になるので、散歩がてら夜間返却窓口に返してきました。
by tsun (2020-05-10 13:29)