池波正太郎の「一升桝の度量」を読んでます。
この人の作品はもちろんのこと、エッセイはとてもためになりますね。
その中で出てきたとある大名の言葉は、大いに自分への戒めとなりました。
老人のつつしむべきこと
一は老いて情がこわくなること。
二は物事がくどくなること。
三は世のうつり変わりと風俗を知らぬこと。
このほかにつつしむべきことは、若いころは衣裳を飾らなくとも美しいものだが、老人となって手足のゆびや、くびのまわりに垢よごれのあるものは、まことに見苦しいものじゃ。老いたるものは、よくよく身ぎれいせねばならぬ。