前髪を上げてみて驚いた。
両サイドは、ものすごいM時になっており、言うなれば鶴瓶さん。
真ん中は、ちょっと前の船越栄一郎さんのような産毛状態。
若い頃は猫額だったけど、いつの間にかかなり生え際が後退。
てっぺんばかり気にしていたが、こっちもだった。
今日は「あと四百七十五日」にあたるらしい。東京五輪開幕までの残りを示す「カウントダウン」の日数である。新たな日程が今週発表されると、来年七月二十三日の五輪開会式に合わせて再設定され、街頭の掲示やネット上で、また動き始めた
▼昨年の五百日前などの節目にはイベントもあって、減っていく数字に「いよいよ」の感慨も起こったものだが、今はどうも違う。五百日近く残っているのに、残された時間は乏しいのではないかと思わずにいられない
▼この一週間だけで、世界の感染者が倍増し、百万人を超えた。スポーツの大イベントも、延期、中止が連日明らかになっている。ウイルスとの懸命の闘いは日々、長期戦の色を濃くしている
▼「終息には時間がかかる」という専門家の声を多く聞くようになった。集団免疫というらしいが、世界の多数が免疫を持つまでには年単位の時間が必要ともいう。いったん収まってから第二波以降の感染拡大も考えられるそうだ
▼施設、運営など難問は多いが、安全は最重要で不可欠である。残された予選などの日程を考えると、世界の選手が来年の今ごろには、命を気にせずに競技をできるようになっている必要があるだろう
▼五輪組織委の森会長は一年後の終息について「神頼みの面もある」と言ったという。残り日数が少なくなって、思い出すことにならなければいいが。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)