年末からの体調不良とコロナ騒動で、こんな猫のような生活。
案の定、三か月に一回の血液検査の結果が芳しくなかったです。
過去の数値を見せてもらいましたが、面白いのが悪かった次の検査では良くなっているんです。
頑張って数値を良くすようにしているのが分かり、自分で自分が可愛く思えました。
ウイルス禍のなかで、カミュの名作『ペスト』が読まれているという。その二百年あまり前のデフォーの『ペスト』も、今読むと引き込まれる。『ロビンソン・クルーソー』で有名な英国の作家の小説は、幼少期にあったロンドンのペスト流行が下敷きだ
▼感染の急拡大による社会の動揺、広がるデマ、不足する病床など今日の出来事を現代の人々の心理とともに描いているようで驚く
▼教訓をくみ取れる記述も多い。多くの人が地方の<疎開先に病毒を疎開させてしまい、安全を求めていった先々でその周囲の人々に伝染させてしまったのである>。感染を自覚せずに都市を脱出した人が招いた痛恨事である
▼感染者の少ない県や都市部に近い保養地などで今、「コロナ疎開」への不安が高まっている。緊急事態宣言の対象となった地域や感染が広がった土地からの移動が、感染の拡大を招かないだろうか。膨らんでいるのは、ウイルスまでも疎開する不安のようだ
▼病床が乏しい島の来訪者が、増えてしまった例もある。首長らから来訪自粛を求める声が相次ぐのは当然のことだろう
▼感染の怖さを前にした人間の心理は、昔も今も変わりない。デフォーが描く主人公も疎開するか否かで悩み、とどまる決断をした後もまた悩んだ。安全にみえる土地を目指すのは、一種の自然な感情だろうが、“教訓”に従う時でもあるだろう。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)