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令和二年四月十二日 う~ん、マンダム [中日春秋]


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この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。


大林監督は、うちの母親とほとんど同じ生年月日でした。
昨今の事情により年寄りに合うのは不味いかなと思いつつも、昨日の医者の帰りに実家に寄ってご機嫌伺い。
父親の手術後の具合も気になっていたのですが、調子が良くないようで寝てました。
母親は、昨年は「手が痺れる」を繰り返す鬱のような状態に陥っていましたが、そんな症状があったことさえ忘れているくらい普通に戻ってます。
物忘れは相変わらず激しいですが…(;´Д`)

カタカタカタ。映写機の音。蔵の中で少年が映写機と漫画映画のフィルムを見つける。映写機で遊ぶ少年。やがて聞こえてくる軍歌。砲撃音。玉音放送。<ぼくは死ねなかった>。カタカタカタ。<ぼくは卑怯(ひきょう)者だ><ぼくは平和孤児だ>

▼医学部の受験会場。窓から外を眺める青年。突然、教室から飛び出していく。<ぼくは教室から逃げるんじゃない>。映写機の音。聞こえてくる軍歌。<ぼくは映画の世界へ飛び込んでいくんだ>。蔵の中で見つけた映写機と漫画映画。カタカタカタ

▼繁栄した東京のビル群。ファインダーをのぞく男。映画「時をかける少女」。若い女優。「時はどうして過ぎていくの」。軍歌。砲撃音。玉音放送

▼老監督が五十歳になった男に教える。「映画には必ず世界を救う力と美しさがある」。カタカタカタ。「君はもう少し先へ行ける。君が無理だったら子どもたちの世代。それがだめなら、次の世代。きっと映画の力で世界から戦争がなくなっている」。軍歌。砲撃音。玉音放送。<ぼくは死ねなかった><ぼくは平和孤児だ>

▼病室。がん宣告。撮影現場。映画「花筐(はながたみ)」。<ふとはずみで立ち上がる。戦争がはじまる時はこんなものかもしれないね><青春が戦争の消耗品なんてまっぴらだ>。カタカタカタ。あの蔵の中。映写機の音が悔しそうにやむ

▼大林宣彦さんが亡くなった。八十二歳。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)


よく知っている映画監督なのに、観たと思われる映画は『転校生』と『時をかける少女』、そして『彼のオートバイ、彼女の島』くらいでしょうか。
化粧品「マンダム」の「う~ん、マンダム」のCMは大林監督の作品だそうで、手がけた作品は2000本以上とのこと。

大林監督、こんなおじいちゃんになっていたんですね。
よく見ていたのは50,60代の頃の監督なので、仕方ないところでしょうか。

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タグ:大林宜彦
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コメント 6

みうさぎ

あらっあら!あのマンダムの監督だったの?うーんマンダム看板に手を合わせてきます!
(>_<)
by みうさぎ (2020-04-13 10:38) 

tsun

みうさぎさん
株式会社マンダムのHPに、社長からの追悼の言葉が載っていましたよ。
当時はあのCMによって会社が救われたみたいです。
by tsun (2020-04-13 16:04) 

nikki

マンダムCM監督は知りませんでした。
by nikki (2020-04-13 19:39) 

tsun

nikkiさん
ひょっとして知ってしたかもしれませんが、この時まですっかり忘れていました。
by tsun (2020-04-14 09:46) 

U3

tsunさん おはようございます。
大林宣彦監督の髪ボサ、髭もじゃが、どうも・・・(o゚∀゚o)
時をかける少女は映画よりもずっと前に筒井康隆の原作本を読んでいて、映画館に見に行くことはなく、TVのロードショーで見たのが初めてでした。
by U3 (2020-04-14 10:36) 

tsun

U3さん
私もテレビで観ただけです。
けど、原田知世は結構好きでした。
by tsun (2020-04-14 21:34) 

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