どんな選手が活躍しているか、今ではほとんど知らないプロ野球。
まったく興味もなくなり、中日ドラゴンズが勝とうが負けようが全然気になりません。
しかし、小学生の時はご多分に漏れずドラゴンズファン。
ジャイアンツのV10を阻止した昭和49年、坂東英二さんの『燃えよドラゴンズ!』がバンバン流れ、名古屋は燃え上がりました。
そして20年ぶりのリーグ制覇、あの優勝の瞬間の映像は忘れられません。
その「1番高木が塁に出て」の高木守道さんの突然の訃報。
歴代選手の中で一番好きだった選手・・・。
ご冥福をお祈りします。
文明は感染症の「ゆりかご」であった。感染症対策に詳しい山本太郎さんの著書『感染症と文明』にそんな言葉がある。農耕によって食糧増産を成し遂げた人類は定住し、人口を増やした。これが感染症の流行に、格好の土壌となったということのようだ
▼人の感染症のおよそ七割は動物由来ともいう。家畜化された動物もゆりかごのような存在だったらしく、病原体は多様性を増している
▼中国の武漢は、約千百万人という人口を擁し、近代的な産業もある大都市である。そこにある海鮮市場は、鳥類やヘビ、カエルなど多様な食用の動物を売っていた。ゆりかごだったのだろうか。コロナウイルスが潜んでいた場でなかったか、と疑われている。新型の肺炎は二人目の死者を出した。日本でも武漢に渡航した男性の感染が確認された
▼感染が爆発する条件は人の密集と交通だそうだが、武漢にも国際空港がある。人口という土壌にくわえて、移動手段の存在は今後への懸念のゆえんだ
▼人から人への感染のおそれが消えていない半面、かつての重症急性呼吸器症候群(SARS)のような猛威はみられていない。パニックに陥る必要はない
▼<こわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい>。寺田寅彦が書いている。現代の文明人も正当に怖がることを求められていよう。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)
このグローバル化した世界、あっという間に拡がってしまう感染症。
遠い外国の地で発生しているとしても、もう他人事とは思えない。
それにしても今回の中国・武漢での感染症、信じられないくらい早く日本で発見されました。
寺田寅彦の「正当にこわがる」とはどういうことなんでしょう。
ニュアンス的には分かるんですが・・・。
危険性を正しく把握して怖がれ、という意味?