中国、ネットで授業再開 経済活動本格化に時間
中国、ビッグデータで感染経路特定 新型肺炎、監視技術利用
この危機を乗り越えるこういった事で、今以上に中国を飛躍してしまうかも。
世界に先駆け、テレワーク国家となったり、超監視社会となり犯罪率が低下したり。
因祸得福
首相だった吉田茂は応援演説の途中で聴衆からやじられた。「オーバーを脱げ」。「何を」とやじの主をにらんだ吉田は、「外套(がいとう)を着たままやるから街頭演説なのであります」。場は爆笑に包まれた。ワンマン宰相のさえをものがたる、知られた挿話である
▼作家の丸谷才一さんはエッセーで、この時のぞいた吉田の言葉の力をたたえている。同時に例の「バカヤロー」に失望をあらわにした。<才能を…ちつとも発揮しなかつたのは寂しいねえ。日本文化にとつての重大な損失である>。衆院予算委でかっとなってつぶやき、解散を招くことになった不規則発言だ
▼やじや不規則発言は時に、政治家の言葉に関する能力だけでなく、気性や人間性の一端を浮かびあがらせるものらしい。現代の宰相のやじはどうだろう。議会を軽くみていると言われてもしかたあるまい
▼首相が衆院予算委で、野党議員に「意味のない質問だよ」という不規則発言を謝罪した。罵詈雑言(ばりぞうごん)の連続で…と釈明したが、それほどであろうか
▼何度も首相と思えないやじを繰り返した方である。五年前には、野党議員に「日教組」などとやじを飛ばした。その後の答弁について「遺憾」とし訂正した。同じ年には「早く質問しろよ」のやじでも謝罪している
▼繰り返すのは本音の問題だからではないか。長く首相の座にありながら、改まらない寂しさである。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)