本日の中日春秋から。
日来はなにともおぼえぬ鎧が今日は重うなつたるぞや
平家物語 巻九の「木曾最後」の場面に出てくる木曽義仲の言葉。
この最後の従者が今井四郎兼平で、義仲の乳母子で義仲四天王の一人。
兄に樋口兼光、弟に今井兼光、妹に巴御前がいる。
このあと、義仲を自害させるため粟津の松原に逃がすが、義仲が打ち取られたのを聞き、「これを見給へ、東国の殿原、日本一の剛の者の自害する手本」と言って、刃先を口に入れて馬から逆さまに飛び落ちて自害した。
平家物語と言えば、今となっては「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」しか分かりませんが、こんな面白そうな物語なんですね。