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最近、やたらと目にする「ワニ」の文字。
なんだろうと思いつつもスルーでした。
しかし、今日になりちょっと調べてみて、100日分を一気観しました。
『100日後に死ぬワニ』
お腹いっぱい好きなものを食べたいけど我慢、クルマや自転車欲しいけど我慢…。
確かに明日死ぬかも分かりませんが、病気がちで長生き、貧困で長生きも嫌ですからね。
加減が難しいですが、とりあえず一日一日を大切にするってことですよね。
一九六四年の東京五輪を記録した市川崑監督の大作にしてヒット作である「東京オリンピック」は、冒頭から十分ほどがたっても開会式と熱戦が始まらない。それまでの時間の中で、丹念に描かれているのが聖火リレーである
▼ギリシャでの採火に続いて、中東や東南アジアの国々を火は運ばれていく。戦後の日本が多くの国々と手をつないだことを光景は象徴する。国内では、聖火を掲げた走者が沖縄、広島を進んでいく。戦禍から立ち上がり、平和を求める国の姿を物語るシーンだった
▼熱戦を前に、今から始まる大会の意義と重みを内外に示す。そんな役割が、聖火リレーにはあるだろう。今夏の東京五輪の聖火が昨日、ギリシャから宮城県東松島市に着いた。新型コロナウイルスの感染拡大で、到着などの式典が縮小された。祝賀の雰囲気にも影響したようだ
▼東日本大震災の被災地からまもなく始まるリレーは復興への決意と支援への感謝の思いが重なるものになるはずだ。ただ「復興五輪」の思いを届けたい世界も今は感染症の脅威で身をすくめる
▼東京五輪の延期を求める声は海外のスポーツ界などで大きく鮮明になってきていた。通常通りの開催も一年、二年の延期も、簡単な話ではないだろう
▼どの日程でも世界の理解と協力を得なければならない。開催の意欲の象徴として聖火リレーが重みを増すのかもしれない。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)