Manuel Darío Fuentes HernándezによるPixabayからの画像
午前中、久しぶりに10Kmほどウォーキング。
22℃という最高気温だった名古屋。
上着を着て家を出たが、5分歩で脱いで、後はずっと手に持って歩くことに。
一度外に出て、外の感じを確かめるべきだったな。
長い間閉じ籠りだったので、脚に張り。
しかし、それが心地よい。
「水を持ってきてくれる人はそのいれものをこわす人でもある」。アフリカのガーナのことわざだそうだ
▼水を手に入れるのが容易ではない地域である。井戸や川まで長い距離を歩いて水をくみにいく。重労働である。それを厭(いと)わず何度もくみにいく勤勉な人はその機会が多い分、容(い)れ物を壊しやすいのだろう。ことわざは努力する人の失敗を批判すべきではないという意味だそうだ
▼ガーナでは安全な水へのアクセスがだいぶ改善したそうだが、世界ではアフリカ・アジアを中心に安全な飲み水を確保できない人がなお約二十億人いる。二十二日は国連「世界水の日」である
▼人が生きる上で欠かせぬ水とはいえ、世界で水道を利用できる人は七割程度にすぎない。それ以外は水源や給水所へと水をくみにいかねばならぬ。清潔とはいえぬ水源もあるが、それさえも気候変動が奪いつつある
▼気象に左右されぬ安定的で清潔な水を用意する世界的な取り組みを急ぎたい。新型コロナウイルス対策に手洗いは欠かせぬが、水がなく、その地域で感染が拡大すれば…。水不足は特定の地域の問題ではなく、地球全体の問題であることがここからも想像できる
▼「水は つかめません/水は すくうのです/指をぴったりつけて/そおっと 大切に-」。高田敏子さんの詩『水のこころ』。世界の指を合わせ、水を掬(すく)いたい、人を救いたい。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)