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「マスク不要」のスタンスに変化か、新型コロナ拡散防止で 米国
AFP BBニュース
「なにを今さら!」ではないでしょうか。
いくらウイルスが花粉の1/200、PM2.5の1/20だとしても、ないよりマシでしょってこと。
飛沫により人に移さないという点においては、効果は絶対にあるはずです。
ということで、本腰入れて格好良いのを自作しようかと思います。
でも、社内を見回しても、自作マスク人は今のところ見当たりません。
東国を旅した西行は富士山を歌にしている。<けぶり立つ富士に思(おも)ひのあらそひてよだけき恋を駿河(するが)へぞ行(ゆく)>。強い恋心を重ねたのが、噴煙を上げる富士山の姿だった
▼和歌や日記文学に、煙や炎を上げるかつての熱い富士山は多く登場する。この三百年ほどは美しく厳かな姿をとどめているけれど、かつては激しさがあった。大地の歴史からみれば、ほんの少し前にみせていた表情であるらしい
▼そんな昔の顔を思わせる「被害想定」を、火山灰の影響を検討する政府の中央防災会議作業部会が明らかにした。大規模噴火が再び起きれば、最悪の場合、静岡県などにとどまらず、首都の機能までが火山灰でまひするという
▼東京などの鉄道が止まり、道に走行不能の車が現れ、生活物資が滞る。停電や水質の悪化、通信の障害も想定される。パニックを思わせる事態だ。全国に影響が及ぶはずである
▼大量の火山灰や火山弾を噴き上げた宝永噴火の規模を基にしているという。江戸時代前半の大噴火だが、新型コロナウイルスによる危機で、起きそうもないことも起きると知った今、被害想定は重みを増して感じられ、備えが気がかりになる
▼<今は富士の山も煙(けぶり)立たずなり…>。古今和歌集の序文には、煙を上げるはずの富士が…と嘆くような一節がある。煙を噴き出すのが常の時代もあったのだと思うことも必要な現代であろう。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)