うちの長男、スーパーでバイト(主にレジ)しています。
最近は人手不足なのか、急遽シフトを長めに変更されたりしています。
まあ大学も休みで「家でゴロゴロしているだけなので、バイトでもしてろ」というのが私のスタンスでした。
しかし、「命と引き換えの時給1060円」も決して大げさなことではありません。
不特定多数の人と密接しているのは確かなこと。
長男が感染すれば、私の会社にも多大な迷惑がかかることになる。
バイトは辞めさすべきか、悩ましいです。
「流言は知者にとどまる」という。根拠のないうわさは広がっていくけれど、他言しない知者のところで止まる。中国の古典「荀子」にあるという
▼流言の前で知者であることが、かくも難しいのかと思わされる昨今である。各地に緊急事態が宣言されたこの局面で、新型コロナウイルスをめぐるいくつかの誤った情報がネット上で広がっている
▼見かけた方も多いだろう。息を深く吸って十秒がまんすれば、感染の有無を知ることができるという。なにやら医学的、科学的根拠がありそうで、しばらく前に世界保健機関に否定されている。備えのゆるみにつながりかねないデマである
▼他言が鎖のようにつながる背後に、危機の中で役に立つ情報を人に伝えたいという善意も働いていそうだ。「日赤」の医師をかたり、不安をあおったり、誤った情報を伝えたりするデマも拡散した。問い合わせで、業務に多大な支障が出たと日本赤十字社医療センターが先週末、表明する事態になった
▼かつて、コロリと呼ばれたコレラをトラ、オオカミ、タヌキが合わさった獣「虎狼狸(ころうり)」として描く錦絵があった。今の敵が手ごわいのは、猛獣の牙や爪を思わせる症状、感染力にくわえ、人をあざむくタヌキの怖さがあるからだろう
▼買い占め騒動でもデマに振り回された。善意で曇るメガネもあろうが、得てきた知恵で敵の尾をつかまえたい。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)
土曜日に、LINEグループで私のところにも配信されました。
息を深く吸って十秒がまん、これをやって一安心した私です(汗)
しかし、こういうのはまず疑ってみるべき。
調べると案の定、「真偽不明」の情報だと分かりました。
皆さん善意の心で、すぐに信じて拡散してしまうんですよね。
それよりも、業務に支障をきたすほど問い合わせの電話をする人が、そんなにもいるのが驚きです。