SSブログ

令和二年一月十二日 ウクライナ機墜落 [中日春秋]


20011201.jpg

最近の出来事で出てきた、イランやレバノンやウクライナ。
分かっているようで全然分かっていないのが、その国の位置。
改めて地図を眺めて見て、その理由が判明しました。
国がいっぱいあり過ぎてダメなんですね。
我々日本の近辺は、国が少なくて分かりやすい。
しかし、これがちょっと西へ行った東南アジアになると、これまた分からないんですよね。
こうして国の位置を見てみると、隣国同士はあまり仲が良くないですよね。

九月二十六日が核兵器全面廃絶国際デーになったのは旧ソ連軍中佐のとっさの判断に由来する。東西冷戦下の一九八三年九月二十六日、旧ソ連のミサイル監視システムの警報が鳴った。大陸間弾道ミサイル五発が発射され、本土に向かっている

▼到達まで二十分しかない。ペトロフ中佐はそれでも異常を上司に報告しなかった。米国の核攻撃にしては五発のミサイルは少ないし、システムもあまり信用できないと判断した。結局何も起きなかった。監視システムの誤作動だった。もし中佐が上司に報告し反撃のプロセスが進み、全面核戦争になっていたら…

▼本当の攻撃かどうかを見極めた例だが、それができなかった悲劇に胸がつぶれる。百七十六人が死亡したテヘランでのウクライナ機墜落。イランが地対空ミサイルを誤って発射したことを認めた

▼イランはヒューマンエラー(人的ミス)による意図しない発射と説明する。イランがイラク駐留米軍を攻撃した日のことでイランは米軍の反撃に身構えていた。緊張の中で罪なき旅客機が敵に見えたか。取り返しのつかない誤りである

▼誤りによってハムレットは宰相をあやめ、その娘オフィーリアは悲しみで心を病む。巻き込まれた乗客たちのオフィーリア。その悲しみと怒りを思う

▼国と国とが敵対し武力を使う。誤射だけではない。それ自体が愚かなヒューマンエラーである。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)


私が19歳の時、そんな核戦争の危機があったとは。
一歩間違えていれば、今頃はどんな世界になっていたのか。

イランとアメリカの戦争回避後で、関心が薄く他人事のように思えた今回の撃墜事件。
しかし、この人為的ミスによって命が失われた176人には、それぞれの人生があり家族があったわけで、自分が遺族だったとしたら核戦争が起こったのと同じですね。

20011202.jpg

スポンサーリンク


nice!(33)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 33

コメント 2

ロートレー

発射されたロシア製ミサイルと同型ミサイルの発射シーンは衝撃的映像でしたね。
運搬車から水平に放り出されたミサイルが、空中で点火されると急旋回して獲物を求めて猛然と上昇して行く!
戦闘機を捕捉できる運動性があるので、旅客機などひとたまりもないという。
イランを見くびっていました。恐ろしいと思いました!
by ロートレー (2020-01-13 19:45) 

tsun

ロートレーさん
ちょっと調べたところ、イランの軍事力は世界14位でイスラエル(17位)よりも上みたいですね。また、国産兵器の開発でも大きな進歩を遂げているようです。
by tsun (2020-01-14 10:45) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Copyright © チンチコチンでトキントキン、時々ダランダラン All Rights Reserved.

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。