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令和二年二月十一日 貧富の格差 [中日春秋]


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会社の中国工場(南通市)に当局からの業務再開の許可が下りず、モノの生産ができず困ったことに。
なんでも社員一人に100枚のマスクと、非接触体温計、アルコール消毒液などが無いと、許可が下りないらしい。
現地ではどうしても非接触体温計が手に入らず、10日に日本の社員が急遽上海に飛んで、体温計を手渡ししました。
一泊して本日帰ってきているはずですが、二週間は会社を休んで欲しいと思った私です。
しかし、中国フライト便って、全面禁止にしなくても大丈夫なのかな。

世界の大金持ち二千百五十三人の資産を合わせた額だけで、地球上の貧しい四十六億人の資産を上回る。先月、国際非政府組織(NGO)オックスファムが発表して、話題になった報告書である

▼上位1%にあたる富裕層に少し課税することにより、十年間で一億人以上の雇用をつくれるという計算も紹介している。富める人と貧しい人の二つの世界の格差が広がっていると教えている。南米や中東などの世界各地で反政府デモが激しくなっているが、報告はその底流を指摘していよう

▼世界の大金持ちのトップ3を擁するという米国もまた、格差と貧困の問題から例外ではない。映画とは世の中を映すものだと思わせる今年のアカデミー賞である。貧しさを扱ったポン・ジュノ監督の韓国映画『パラサイト』に、作品賞が贈られた

▼低所得者が住む半地下の家の人々と富裕な社長一家をえがいている。貧しさを正面から見据える一方で、娯楽としての質も高い。悲しく、ブラックな笑いも随所に織り込みながら二つの世界の遭遇が巻き起こす重い物語が進んでいく

▼「半地下のにおいよ」。体に染み付いて取れないような臭気を表すせりふに、抜け出すのが難しい貧しさが重なる。印象的な場面は多い

▼国の後押しもあるそうだが、世界での展開を意識しつつ頂点にたどり着いた韓国映画である。その力強さを示す受賞作であろう。
中日新聞:中日春秋(朝刊コラム)


近未来を描いた映画では、一部の富裕層と大多数の貧困層が同じ人間とは思えない暮らしをして、富裕層が貧困層を完全に支配している、そんな映画が多いように思えます。
実際のところ、大なり小なり現在でも同じようなもので、これからはどんどん映画のようになっていくんでしょうね。
一億総中流階級と、ひと昔前は言われていた日本。
バブル崩壊以降、殊に安倍政権以降は、税金や社会保険料などを差し引いた残りの手取り収入はずっと減ってきていて、日本人の貧困化、格差社会はどんどん進んできているように思えます。

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コメント 4

nikki

中国は隣国だし全面禁止はなかなか無理だろうね。
10日って中日新聞休刊日でしたね。
by nikki (2020-02-11 22:16) 

みうさぎ

言えてる 手取り減ってるよ
格差開いて行くのかなぁ
パラサイト観てみたいなぁ
関心ありですっ

by みうさぎ (2020-02-12 13:44) 

tsun

nikkiさん
10日は休刊日でした。ちょっとした安息日であります。
全面禁止すれば、どんな問題が起こるか分からないですね。
by tsun (2020-02-12 17:20) 

tsun

みうさぎさん
給与明細見ると、あまりの税金の多さに愕然としますよね。
辛口の映画評論をする友達が98点を付けてました。
かなり面白かったようですよ。
by tsun (2020-02-12 17:23) 

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