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八風峠・宇賀渓 [トレッキング]


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国道306号を北上中に「八風峡」の看板を見つけ行ってみる。
目的の「八風峡」は見つからなかったが、こんな案内板を見つけた。
場所は、三重県側の八風キャンプ場を少し上がった所。




この八風峠を越えて行くと、国道421号石榑トンネルの滋賀県側出口辺りに出られるようです。
一度歩いてみたいコースです。

菰野町HP(http://www.town.komono.mie.jp/k-backno/komono557/mountain.html
 八風峠は釈迦ヶ岳から北に延びる尾根筋にあります。下から見るとよく分かりませんが、標高は940メートルもあり、峠に立ってはじめてその高さを実感できます。この峠も昔は山岳信仰の対象で、麓の遥拝(ようはい)所(遠く離れて拝む所=八風スポーツ公園の辺り)から仰ぎ崇(あが)めた山でした。  この峠の名の起こりは「伊勢風土記」に謳(うた)う次のような記述に見ることができます。  「天日別命(あまのひわけのみこと)、天皇の命を受けて大和国より伊勢国へ攻め入り、国津神(くにつかみ)の伊勢津彦に「この国を天孫に献上せよ」と命じしが「吾はこの国を治めて年久しく、命をば聞かじ」と答えば、天日別命は「戦を起こして汝を殺す」と申し、伊勢津彦は、怖れて「吾が国は、ことごとく天孫に献上して、吾は今夜八風を起し海の水を吹き波に乗り東に去りぬ」  この国讓りの噺(はなし)を、「八風」の名のよりどころとして、峠に祠(ほこら)を立て、伊勢津彦命を祀(まつ)り伝承してきました。峠を通る道も八風街道とよび、伊勢の桑名から近江の八日市、八幡に至る、中世の重要な交易路でした。伊勢からは塩、干魚などの海産物を送り、近江からは木地師(きじし)の盆、椀、曲(まげ)物、木炭、麻などの山のものが運ばれて、頻繁な通行がありました。  では三重県側から山を登ってみましょう。桑名、梅戸から田光へ来た八風街道は、田光の辻で巡見街道と交わり峠へ向かいました。辻には多比鹿神社のご神木、エノキの大木があって、夏はこの木の下で旅人が汗を拭ったものでしょう。また、しばらく上がると里の西はずれに名物「侍松(さむらいまつ)」があり、街道に枝を差し伸べて梢(こずえ)に吹く松風の音(ね)は旅人を癒(いや)したことでしょう。その奥の山村切畑は、二十戸ばかりの静かな村、延喜式内社の伎留太(きるた)神社を祀り、旅人に乞(こ)われれば、一夜の宿を提供していました。  切畑には「上の茶屋」「花市場」の名も残り、鄙(ひな)(田舎のこと)には稀(まれ)な風雅な山里でした。しばらく上ると右手のカシラコの木の下に「伊左衛門の碑」、そのまた上に「嘉助の碑」があります。この二人の若者は近江へ奉公に行き、在所の田光の元服式に参加するため帰路の途中、大雪でここで行き倒れてしまい、それを悼んだ若者連中が立てたものといわれています。その上の石鳥居は「中の鳥居」といい、御旅所跡の碑も残っています。そこから田光川を渡り大平谷、よく踏みならされた石畳の道、そこかしこに背負いの荷を一寸あずける、一服のための「腰高石」が残されています。  野鳥の囀(さえず)りを聞きながら、なおも登ると一筋の滝が見えてきます。田光川の源流です。この滝をまっすぐ登ると中峠へ、滝の右側の急坂を登ると「坂中の地蔵」の前へ出ます。大石の陰に三体の石地蔵があり、伊勢湾台風までには、ここにブナの巨木が二本ありました。ここから道は緩やかになり、樹林の様子も変わります。  さらに行くと、花崗(かこう)岩が風化して真白な、「天狗の踊場」というところに出ます。ここが頂上で、鳥居と八風大明神の碑が立ち、清浄な雰囲気を持っています。峠の一帯はシロヤシオなど高山帯のツツジの群落で、近江側への降り口は、シロヤシオの花のトンネルの下をくぐり、杠葉尾(ゆずりお)へと向います。峠の南に中峠がありますが、田口、切畑などの人たちが木挽(こびき)、炭焼仕事に越えた峠です。  次第に八風街道を通る人も少なくなり、この街道を昔の賑わいに戻す開発論が起きて、明治四十四年(1911)三重郡、員弁郡の有志が田光の乗得寺に集まり、そこへ三重県知事の久保田政周氏を招いて、現地視察と陳情の大運動を行いましたが、実現できずに今に至りました。それがこの往来を現実のものにする、石榑峠の下をトンネルでくぐり、滋賀と三重をつなぐ産業道路が今年着工されています。

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また、国道306号に戻る途中で「宇賀渓」という文字を発見。
行ってみると東海自然遊歩道のようで、ちらは国道421号石榑トンネル三重県側入り口少し手前に出られるようです。
これまた歩き、もしくはMTBで行ってみたいです。




情報を集め来月辺りに。


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コメント 8

えりお

「八風峡」 これ何と読むのですか?(調べろよ!)
普通に読めば、「はっぷうきょう」ですよね?
はたまた「はちふうきょう」ってところであろうかな???

「宇賀渓」
こちらは普通に「うがけい」ですよね。
石榑トンネル通った記憶もあるようなないような...。
by えりお (2015-02-18 09:34) 

ranran

八風バスなんてローカルバスもありますよ
八風自体は超マイナーですね

宇賀渓は色々な滝があり、花崗岩地形の砂山とか 散策に良いですよ

今では散策というより山歩きに等しいかな
(^^;

渓と峡ってどう違うのですか?
教えてtsunさん(新コーナー誕生)

by ranran (2015-02-18 10:09) 

tsun

えりおさん
英語風に言えば・・・
ハップ~ヴァレ~

石榑トンネルは3年前くらいに開通かな。
一度自転車で通ったけど、自転車のことなんか何も考えてないトンネルでしたよ。

by tsun (2015-02-18 10:27) 

リュカ

宇賀渓、検索してみたら
いろんな滝もあるのですねー。楽しそうです。
by リュカ (2015-02-18 10:35) 

koni

MTBで自然散策も良いですね!
by koni (2015-02-18 12:40) 

tsun

ranranさん
滋賀県側ではR421が八風街道と言われてますよね。
実際は滋賀県側トンネル手前から八風峠の方へ行くのが昔の八風街道だったのが分かりました。

「峡谷とは渓谷の巾と比較してさらに深い谷のことである」
宇賀渓より八風峡の方が山深いということですね。
by tsun (2015-02-18 18:15) 

tsun

リュカさん
本当ですね。
何回となく宇賀渓には訪れていますが、滝を見たことは無いような気がします(汗)
by tsun (2015-02-18 18:16) 

tsun

koniさん
ゆっくりとポタも良いですよね。
ただこの道は、MTBで行ってもほとんど押し歩きになるかも知れません。
by tsun (2015-02-18 18:18) 

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