『潜行三千里 新書版』元大本営参謀 辻政信
昭和25年出版の100万部を記録した大ベストセラーの復刻・新書版。
タイバンコクにて敗戦をむかえた日本陸軍参謀辻政信大佐が、身分を偽って戦犯から逃れるために、タイやベトナム、中国に潜伏した時の記録です。
最初は日本とタイの架け橋になる言って僧侶に化け、捕まりそうになるとタイを脱出。
中国では日華合作の工作をすると言っていたが、国民党が不利になりかけると帰国して潜伏。
逃亡・潜伏の理由を無理やりこじつけで書いてみた。
私にはそのように感じました。
ただ、当時の情勢や東南アジア(とくに中国)の暮らしぶりなどが詳しく書かれております。
また、戦勝国となった中国の内乱から共産党が勝った要因までを緻密に分析してあります。
そういった面では興味深く読むことができます。
辻政信
明治35年石川県生まれ。昭和6年陸軍大学卒業後大本営参謀となる。ノモンハン事件、マレー作戦、ビルマ作戦などを指揮、「作戦の神様」とうたわれた。敗戦直後、連合軍支配下のタイを脱出し、日中連携を企図して数年間、東南アジアや中国大陸を潜行した。その後、奇跡的帰国を果たし、昭和27年から連続4回衆議院議員に当選したが、昭和36年参議院議員として再び東南アジアに向かいラオス付近で行方不明になった。
生存説に他殺説など議論を呼んだそうですが、とうとう分からずじまいだったそうです。
潜行三千里 新書版
- 作者: 辻 政信
- 出版社/メーカー: 毎日ワンズ
- 発売日: 2016/07/19
- メディア: 新書
本日のローラー台
走行距離:12.0Km
2016年度自転車総距離:2,468.0Km
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2016-11-11 23:57
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